基礎知識/お知らせ
在宅介護に関する
実態調査を
実施しました。
このたび、日清オイリオグループは、在宅介護(要介護1~3)されているご家族100名を対象に『在宅介護に関する実態調査』を実施しました。
今回の調査により、81%のご家族が在宅介護に何らかの悩みを持っていることが明らかになりました。食事に関しては、62%のご家族が要介護者が必要な栄養素を摂れているのかを心配し、46%が要介護者の食欲の減退に悩んでいることがわかりました。さらに要介護者の48%が低栄養傾向にあることがわかり、在宅介護における食事・栄養状態の改善が今後の課題となりそうです。
改めて、MCTの「エネルギーになりやすい」という働きを役立てていただきたいと思います。
日清オイリオグループでは、在宅介護事情調査を2011年から定期的に実施しています。今後も皆様の悩みをお聞きしながら、その課題を解決できるMCTの機能研究を進めてまいります。
≪調査概要≫
■調査実施日:2016年11月2日(水)~11月4日(金)
■調査方法:インターネット調査
■調査対象者:
全国30~69歳の男女
60歳以上の要介護者(要介護1~3)を在宅で介護しており、介護食を介護者本人が作っている方100名
基礎知識/お知らせ
介護の悩みトップ3は・・・
- 「Q.在宅介護で悩んでいることは何か?」という設問では、「介護の負担」が41%、「食事の世話」が38%、「排泄の世話」が33%でした。
「特にない」と回答した人は19%で、81%の家族が何らかの悩みを持っていることがわかりました。【図1】
献立作りで知りたいこと
- 「Q.要介護者の献立作りで知りたいことは何か?」という設問では、「栄養バランスが良いメニュー」が38%、「食欲が出る献立」が35%、「簡単に作れるもの」が32%で、要介護者に栄養バランスの良い食事を食べてもらいたいと思う一方で、調理の手間や負担を軽くしたいという思いがあることがわかりました。【図2】
要介護者の栄養状態に不安や悩み
- 「Q.要介護者が必要な栄養素を摂れているのかを心配しているか?」という設問では、「とても心配している」が29%、「時々心配している」が33%と、合わせて62%のご家族が要介護者の栄養状態に不安を感じていることがわかりました。【図3】
また、「Q.要介護者の食欲の減退に悩んだことがあるか?」という問いに対しては、約半数の46%が「はい」と回答しました。【図4】
要介護者の約半数が低栄養傾向に
- 要介護者100名に体重と身長を測ってもらい、BMI(※)を計算しました。健康日本21(第2次)では、要介護や総死亡リスクが統計学的に有意に高くなるポイントとして、「BMI20以下」を低栄養傾向の指標としていますが、今回の調査ではその割合が48%でした。2016年2月に行った調査でも40%の方が低栄養傾向にあり、相変わらず低栄養が問題であることがわかりました。【図5】
※ BMI(Body Mass Index)とは、体重(kg)を身長(m)の2乗で割った、人の肥満度を表す体格指数です。この指数は肥満度だけでなく、低栄養傾向にあるかどうかを判断する指標の一つにも使われます。
要介護者が最も好んで食べてくれる食品は「ごはん」
- 要介護者が最も好んで食べてくれる食品を選んでもらったところ、「ごはん」が40%と最も多く、次いで「パン」(15%)、「肉」(13%)と続きました。【図6】
市販の介護食使用率は25%、使用すれば負担軽減を実感
- 市販の介護食を使っている方は25%ですが、使用している方に利用してよかったことを質問したところ、68%が「食事作りが楽になった」と回答し、その便利さを実感していることがわかりました。【図7】【図8】